こちらのガラス交換は、結構大変

こちらのガラス交換は、結構大変

浜松のお客様からハード(Hurd)製オーニングサッシ(窓の下側から開閉するサッシ)のガラスが割れたというご相談を頂きました。

どうして割れたのかは定かではないのですが、ペアガラスの内側のガラスが破損しています。

ですから、雨風が家の中に入り込むという心配はありませんから、緊急に何とかしなければならないということはないのですが、それでも早めに修理をしてあげるに越したことはありません。

こちらの建具の木枠には四方にビスが打ってあるので、もしかしたら建具を分解してペアガラスを交換することが出来るかも知れません。

ただ、ハードのサッシは接着剤としてコーキングがガッチリ付けられていたり、ガラスの周囲から雨が窓の中に浸入しないように粘着性の高い防水テープが回してあったりしますから、こういったものを外して除去するのはそれ程簡単ではありません。

ですから、メーカーがガラスのみを供給してくれて、ガラスのみを交換することが出来るにしても、その日のうちに現場で交換作業を終えるということは難しいと思います。また、吹き抜けの高い位置にある窓ですから、建具を窓枠から外す作業もハシゴだけでは結構危険です。

こういう場合、ガラスの交換作業は建具を一旦会社に持ち帰って、慎重に建具を分解してから組み直すということになりますので、持ち帰っている間は窓から雨が入らないように雨養生をしておく必要があります。

単なるガラス交換に思えるかも知れませんが、そういった意味で結構大掛かりに施工をする必要があります。逆に言えば、建具そのものを調達して、外部防水処理や木部の防水塗装を行ってから、ガラスが割れた建具と交換するやり方の方が、合理的かも知れません。

ただ、昨今輸入サッシは、酷く値上がりしていますから、昔の金額の倍以上の調達費用が掛かりますし、コロナ等による製造遅延や船便遅延の問題によって、お金も時間も掛かるというのが現実です。

勿論、メーカーからペアガラスの交換は出来ませんという回答があれば、建具ごとの交換をする以外に方法はありませんが、年々輸入資材を取り巻く環境は厳しくなってきていますから、修理メンテナンスは早めに行うことをお勧めします。

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